『エロスの種子』ネタバレ 第二話【人形】②【もう柴乃さんの手助けがなくてもお相手ができるんですよ】
こんにちは!
エロスの種子は短編が4話入っています。
その中の第二話目の【人形】のネタバレの続きです。
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柴乃は鞠子のエロスの種をさすっていきます。
ここに快感を感じるためだけにある突起があるの。
優しくさすってやると
ほら芽吹いた
そのツタがあなたの中で成長する。
「いやっ」
そんな言葉と裏腹に膝が緩んで腰が浮いていきます。
鞠子の中で何かが神経を伝ってうごめいていきます。
熱く
甘く
鞠子はもう達してしまいました。
「初めてくせにずいぶん敏感だこと」
でもこれでは終わらないようです。
女として身体が仕上がっていないといけないのです。
柴乃はさらに鞠子の膝をおさえてひらくと指を挿入してきました。
つぷ
初めての感覚に最初はいやがる鞠子でしたが
中をかき回されたり何度も頭が真っ白になるほどイって・・・
松岡が後ろから覆いかぶさってくるときには快感を貪るだけの獣になっていました。
そのあと、鞠子はひとり風呂につかりながら考えます。
家族はみんな死んでしまって、世界も壊れてしまったのに
なぜ私の中にこんな快感があるの・・・?
一晩たってみると鞠子はずいぶん艶っぽくなっていました。
聞いてみると柴乃と松岡は従妹同士でした。
柴乃は嫁いでいたのだけど流産で女の機能をすべて失ってしまい、それがきっかけで嫁ぎ先から離縁され実家からは家の恥と疎まれていたところ、松岡に拾われたそうです。
「あなたはわたし」柴乃は言います。
鞠子は何も考えちゃいけないと思います。
女を抱きたいのに抱けない男と
抱かれたくても抱かれることができない女。
私はこの二人の慰み者(人形)なのだ。
鞠子はふと近づいてはいけないと言われている松岡の書斎をのぞきます。
松岡はなにか手紙を一生懸命に書いていました。
それは257人の遺族にあてた手紙でした。
艦長だった松岡の失策で257人の部下を駆逐艦と共に静めてしまったらしいのです。
松岡は全員の遺族に手紙を書いたら死のうとしていました。
この人も私と同じ。
死ぬことを考えれば考えるほど体の奥から湧き上がる欲望を抑えられずにいるんだ。
鞠子はもう柴乃の手助けがなくても松岡の相手ができるようになっていました。
松岡にまたがり自ら迎える鞠子。
こぼれる声をおさえきれず、それは障子の向こうまで・・・・
障子の向こうでは出掛けていた柴乃が戻って来ていてその様子を聞いていました。
それはジリジリと熱い夏の日でした。
柴乃は胸元から鏡をとりだすと空を飛んでいる爆撃機に向かって反射させ、
まるで居場所を知らせるかのように合図を出します。
その様子に気付いた松岡は柴乃の元に近寄って来て「よい。よいのだ」といい縁側に座ります。
爆撃機が迫ってきていました。
柴乃は松岡にかぶさるようにして二人して撃たれて死んだ。
戦争が終わりました。
鞠子はそれからおタカさんの家に身を寄せていたけれど進駐軍がきて家や物資は取り上げられることになりました。
鞠子はひとりの米軍に目をつけられ腕を惹かれていきます。
また、誰かの人形になっても鞠子は生きるのです。
以上【人形】ネタバレでした。
最後は儚いと言うか、柴乃は人形とはいえ生身で抱かれる鞠子に嫉妬していたのでしょう。
それにしても女性としての機能をすべて失うと言うのは切ないことだと思いました。
昔はそれで別れたり、家としての体面があったりで大変だったのだろうともいました。
この米軍に連れ去られてからの後日談も読んでみたい!とうずうずしております。
もんでんせんせー書いてくれないかなあ。。。
短編と言えども読みごたえありありなエロスの種子、読んでみてください♪
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